例のアレ
オニバリーガーデンの方で上半期映画セレクションとかいうエントリーを書いた時、下半期も同様に書こうかと思っていたのですが、案の定面倒臭くなってしまいました。とはいえ何も書かないのもなーと思いまして、昨年初めて見た旧作3作をピックアップしてちょっとした感想を書いてみました。頭に焼き付いている3作品です。
上半期に比べてボリュームダウンし過ぎなので、敢えてこちらに投稿することに。まあどっちにせよ誰も見てないから良いでしょ。選んだ3作品は全て「今更これ見たのかよ感」満載ですが、それでもわざわざ感想を書きたくなるぐらいには名作なんだということでご容赦下さい。
①ゴッドファーザー part2
上映時間200分。その数字に震えていた俺が本作を視聴する覚悟を決めるまでにはかなりの時間を要した。1作目は評価に違わぬ名作であり、続きが見たいという気持ちは間違いなくあったにも関わらずだ。8月、ようやく戦う覚悟を決めた。仮眠を取り、昔の映画館のように途中で休憩を入れるつもりだった。
そして俺が見たものはとてつもない傑作であった。このシリーズにしか出せないあの重厚さにただただ圧倒されるばかり。気付けば流れる始めるエンドロール。休憩などという温いものが入る隙は1分1秒たりとも無い。
本作が俺が2018年下半期に見た中で1番好きな映画である。さて、このシリーズの完結を見届ける覚悟をそろそろ決めようか。
②ロッキー ザ・ファイナル
この作品を見るまで俺にとって『ロッキー』シリーズは特別なものではなかった。最高傑作と名高い1作目すら正直それほど刺さらなかった(いつかは本当の良さを理解出来る日が来てほしい・・・)。だがいずれの作品もある程度の面白さは感じられたし、同時に登場人物たちへの愛着は確かに湧いていたので本作まで辿り着くことが出来た。
ここまで読めばもうお分かりだろう。俺はこの作品がシリーズ最高傑作だと思っている。言うまでもないが、それまでの作品があってこその本作だ。それは先の『ゴッドファーザー part2』と同様であり、いずれもシリーズとして素晴らしいのだと言いたい。本作を見て、自分が思っていた以上に俺はこのシリーズを好きになっており、ロッキーという男に惹かれていたのだと気付かされた。
本作に対して不満が無い訳ではないが、それでもこれほど胸を熱くさせられる作品はそう多くない。いつか壁にぶつかった時、走るのをやめようとした時はまたこの映画を見よう。
クリストファー・ノーランは信者もアンチも多い印象があるが、少なくとも俺にとっては大好きな監督の1人である。
大好きなのに「なんか難しそうだから」というフワッとした理由でこの作品は見たことがなかった。いや、いつか見ようという気持ちは常にあったのだが。11月になり、ようやくその気になって見た感想としては「何故今まで見なかったのだろう」という一言に尽きる。
これだよ。これなんだよ、俺がノーランを好きなのは。なんだか難しいけどわからなくはない。多分完全には理解出来ていない。でもなんかすげえって思える。興奮するし感動する。スピルバーグが童心を思い出させてくれる監督ならば、ノーランは中学生の心を蘇らせてくれる監督だ。中学生の頃、それは今まで見てきた世界は小さな箱庭に過ぎず、一歩足を踏み出せば色々な情報や景色が無数に存在しているということを知った時期。それらに幼い頃とは違うワクワク感を覚えた。
個人的には、あの感覚にどこか似たものがノーラン映画にはあるような気がしている。そしてそれが、視聴済のノーラン作品(6作品)のどれよりも強かったのが本作だ。
細かいことはよくわからないが、そんな体験が出来ただけで心の底から見て良かったと思える作品だった。キャストも俺好みで最高。
と、まあそんな感じです。恐らく今年は書きません。去年は人生で最も映画を見た年だし、まだ初見のインパクトを覚えている内に、それを文章に起こしておこうかなと思っただけなのでね。